四ツ谷のかき氷専門店、上原食堂の桃、昆布、カラスミのカキ氷

2023/9/10
エディブルフラワー、フランボワーズなどが乗った板のようなものはキャラメリゼした昆布。フランボワーズ和三盆のエスプーマは酸味もしっかりですが甘く、その下の桃丸ごとシロップ、スライスした白桃と合います。エスプーマにかかったカラスミの旨みもまた、桃の甘みに良いアクセントになります。

食べ進めていくと昆布茶のクランブルやミッシェルリンチブラン(ワイン)のジュレ、そして白桃塩麹コンポートが詰められた中身が現れます。白桃のコンポートは塩気もしっかりついていますが、桃らしい甘みもあります。これに、隠し味のように散らされている茗荷もまた、白桃の甘みをはっきりさせてきます。とても複雑だけど、完成度の高いかき氷です。

同行者は黒ごま、チーズ工房千の「結び」、甘酒、酒粕、西京味噌、大納言きな粉のかき氷(ここまでが名前です)を食べていました。しっかり黒ごまの風味のメレンゲや表面に被さった黒ごまもちなど、徹底した黒ごまのフレーバーがごま好きの欲求を満たしていたようです。

このお店は秋葉原にあるフレンチ、Kufuku±の姉妹店であり、シェフがこのお店に移っています。どのかき氷もフレンチシェフならではの様々な調理工程を経たパーツを使って組み立てた、見た目も豪華なものであることが特徴です。木材とグレーを基調としたシンプルな内装で、かき氷専門店には珍しく男性客が他より多い印象です。甘味っぽすぎないかき氷のラインナップが揃っているためかもしれません。

最寄駅は丸の内線の四谷三丁目駅、荒木町というエリアです。ここ荒木町は飲み屋街として有名ですが、その中にこうしたかき氷専門店がオープンしたのは意外でした。かなりかき氷のボリュームがあるので酒場とハシゴするのは気合いが必要です。早めに食べ、散歩してお腹に余裕を作ってから飲みにいく、という作戦が必要です。

お店のアカウントはこちら
https://www.instagram.com/uehara_kakigori

元記事:https://www.instagram.com/p/CxAWS7FyWet/