【閉店】蔵前のフレンチ、カナイユの青森生ウニのヴェリーヌ

2021/4/12
蔵前のフレンチ、カナイユの青森生ウニのヴェリーヌ。牛や鶏からとった出汁やコンソメのジュレとポタージュのようなクリームの二層になっていて、中にウニが入っています。大きなグラスとスプーンでガブガブ食べる感じ。旨みの凝縮されたジュレとマイルドなクリームがたまらないですね。

このお店は基本コースなのですが、作る料理は毎日その日その場で決めるとのことで、決まったメニューがありません。金額を決めたら、それで作れるメニューがコース形式で出てくるという変わったスタイル。数年前に1度来たきりだったのですが、フレンチでオススメはどこ?と聞かれたら、東東京ではいつも真っ先に挙げていました。今回はちょっとした記念日で、いよいよ行ってみるか、という感じで予約しました。

即興なのでメニュー名はないのですが、お願いして、名前をつけていただきました。伊豆下田サバのマリネとポテトサラダ。ブルゴーニュ産ラパンのガランティーヌ ポワブロンピュレ(3枚目)。うさぎの肉の堅いところを取り除き、フォアグラを包んであります。パプリカのソースをつけていただきます。

厚岸牡蠣の冷製と山形アマドコロのマリネ(4枚目)。ニタリくじらマリネとピータンタルタル(5枚目)。クジラは、ジビエのような香りと、マグロの赤身のような柔らかな食感。それに、ピータンのまた特徴的な香りが絡んできて、初めて食べるクジラ料理です。クジラはとってくるのに時間がかかるので、なかなか柔らかい状態では出せないんだそうです。

高知真鯛の白子と焼なすピュレ。大間マグロと石鯛のスモークと納豆ムースといかすみのタプナード(6枚目)。納豆といかすみのタプナードはスペシャリテだとのこと。カカオのムースのような風味と味わい、納豆の苦味もカカオっぽいと言えばぽい。

1枚目と2枚目のヴェリーヌに続き、千葉赤ヤガラのトロンソンと白貝。フランスオーブラック牛サーロインのロースト(7枚目)。シメに高知たけのこと生ホタルイカごはん。ホタルイカが苦手な人にも食べやすい、生のホタルイカを使ったご飯です。

デザートはマスカルポーネムースとあまおう、カルダモンあずきソースとカフェ。コーヒーと一緒にいただきました。これもとっても好みの味。カルダモンって言われて風味を想像できませんが、このあずきの風味はマスカルポーネととてもマッチしました。

お酒は3杯ほど。コースにペアリングするといつも飲み過ぎてしまうので、控えめにしました。1杯目は泡、ボーロシェ ヴァン・ムスー ブリュット。これがまた、サバにしろ、うさぎにしろ、とても相性ぴったり。白、ヴェルメンティーノ・ディ・サルディニア、続いてブレッドアンドバター シャルドネ。3杯目のシャルドネは好みのドンピシャ、自分がシャルドネと言われてイメージする通りの味です。その後Amazonで買いました。

情報が多かったので書きすぎてしまいましたが、本当にこのお店のフレンチはお気に入りです。今日はおかみさんはいませんでしたが、また次回行った時は挨拶したい。記念日のことを帰りしなに言ったら、先に言ってくれ!と言われました。次回はちゃんと伝えよう。

元記事:https://www.instagram.com/p/CNkPZjWAFXo/