浅草の創作料理ビストロ、Loop Tokyoのおまかせコースのパン

2023/7/19
席に着くと、ふっくら焼きたて、縦長の黄金のように輝くパンがまず出迎えてくれます。パンは香りも合わせて、これから始まるコースに向かうテンションを上げてくれます。パンはコースの最初に焼きたての状態でも食べられますが、シェフのおすすめは「冷めたて」。熱が落ち着いて軽く水分が抜けると食感も変わり、パンの味も感じやすくなるんですね。

北海道厚岸の生牡蠣(2枚目)は、発酵バターとレモンを使った白いソースとベルギーエシャロットを使った赤いソース。生牡蠣であってもあまり他では見られないひと皿が出てきます。次に揚げナスにクミンと優しい味のブルーチーズ、そしてとうもろこしのソテー(3枚目)と続きます。とうもろこしはガチョウの脂を使い、甘みと脂の旨みを楽しめます。

続けてつくばどりのジーパイ、和牛リブロースの肉寿司(4枚目)、セロリと生姜と凍らせた豆腐のスープ、マダイとブールブランソース カレー風味(5枚目)と続きます。このお店のおまかせコースでは毎回内容を変えたものを提供しますが、肉寿司(とパン)だけが固定メニューになっています。パンがここで「冷めたて」となり、ブールブランソースをつけて食べました。

箸休めに台湾紅茶とマスカットワインのグラニテ。そして豚バラ軟骨の揚げ物にアメーラトマトのサルサソース、〆に坦々麺(6枚目)、デザートに赤肉メロンのスープとポートワインのゼリー、そして食後のコーヒータイムまで、と続きました。毎回料理は違うのに、他で見たことのないような食材の組み合わせが目白押しです。

酒は今回は全てワインをいただきました。1杯目はシャンパーニュ、ルイ・ブーヴィエ。続いて白、ストラタム ソーヴィニヨン・ブラン 2022、ノーチラスエステート ピノ・グリ 2022。全体的に白が合いそうなメニューが多かったのでこれらをボトルでいただきました。

この日はGurutaiのイベントを通して知り合った面々と、おそらく周りからも謎の店として見られているこのお店にやってきました。入り口のプレートには無銘、友達も誰もどんな店か知らない。初めて伺った時も気にはなってたけど…という状態で、この日のメンバーの1人に予約を取ってもらって行きました。Gurutai的にもその日とても気に入ったので次の機会を作ったのでした。

シェフは料理を出すタイミングで食材の説明を丁寧に、材料と味付けから説明してくれます。カウンターはシェフのトークライブさながら、料理の背景なんかも話してくれたりして、このマシンガントークを浴びに行く、という魅力もこのお店に行く楽しさを手伝います。前回は圧倒されっぱなしだったので、今回はこっちからもシェフからウケを取ることも目指したくらいです(ウケました)。

Gurutaiのイベントに来てくださった方には伝わっているでしょうが、話が盛り上がるとこちらも負けてられない!と更に盛り上がってるしまうタイプなんですよね。明後日のイベントでも、トークでも楽しんでもらえるように頑張ります。

それはさておき。このお店は西浅草、国際通りをサライケバブのある道に曲がり、八幡神社の道を挟んで向かいにあります。以前は高田馬場にありそのときも人気店だったようですが、建物の都合と縁で西浅草に去年移転オープンしています。調べてみると、ちょうど今もうすぐ1周年のようです。

初めて来た時はかなり中華寄りのメニュー構成でしたが、今回はそうでもなかったですし、シェフの多彩な経歴もあってかノンジャンルで創作料理を提供しているようです。おすすめはカウンター席。ぜひおもちゃ箱のように何が出てくるかわからないコースとシェフのトークを浴びに行ってみてください。

お店のアカウントはこちら
https://www.instagram.com/looptokyo88

元記事:https://www.instagram.com/p/Cu38KekS8IX/