浅草の居酒屋、喜林のピーマンの油炒め

2023/9/5
ピーマンの皮目の面だけを鉄鍋で油で炒め、醤油で味付けして小さめに切ったもの、それだけだそうです。採れたての新鮮なピーマンは苦味より野菜の甘みがあり、また実には軽く火が通っているだけなので歯ごたえもしっかりしていて、醤油と焦げ目が香ばしいです。あまり野菜中心の料理を選ばない方なのですが、友人が選んでくれたおかげでこの味を味わえました。

ピーマンって最近は甘みのしっかりしているものも多くなり、昔ほど苦味の主張が強くないものもあるのだそうです。店主の自宅の近くで栽培しているピーマンを仕入れているとのこと。これに合わせるなら酒はやはりビールでしょうね。

その他、お気に入り料理の鯖春雨、そしてこれもピーマンが気に入ってくれたならということでザワークラウトも。こちらも店主イチオシのおつまみです。一般的には酢漬けして作るためシナシナとした食感になるものだそうですが、これは店主がしっかり揉み込んで水分を出した後に瓶に詰めて発酵させたもので、酢ではなく素材そのものから来る酸味を活かしています。同じ酸味でも素材由来の酸味を出しつつ、漬けていないためシャキシャキとした食感が残せるのだそうです。

瓶ビールを飲んだ後、カウンターの置いてあって目についた缶ビール、Ebisu New Originも。こちらは店主が現行のエビスより明らかに美味しいと推してやまない、昔のレシピをイメージして現代に再現された、まさにニューオリジンというなの通りのエビス。

小さい店内、手の届く範囲に全てがあるようなこのお店。本当に、あるもの全てにまつわるエピソードを店主が語ってくれるんですよね。久しぶりの利用になりましたが、相変わらずの喜林節に浸りました。

お店のアカウントはこちら
https://www.instagram.com/xilin.tokyo

元記事:https://www.instagram.com/p/Cwz3HJDyxHl/