浅草のピッツェリア、Savoy 雷門店のビアンカ

2023/9/11
モッツァレラチーズとペコリーノロマーノという2つのチーズを使ったシンプルなピッツァです。口に含んだ瞬間に感じる発酵バターのように濃厚な香りはおそらくこの羊のミルクから作られているペコリーノロマーノがしっかり香っているからでしょうか。チーズの塩味も旨味も強いチーズらしく、これが味わいを形作っています。味変にはちみつもいいとのことで、追加で注文しました。このお店のピッツァはこのビアンカの他にはマルゲリータとマリナーラのみ。初めて行く店ではマルゲリータを食べたい派なので、これに加えてマルゲリータもいただきました。こちらも焼き時間たった1分で一気に焼き上げるピッツァ生地の食感もよく、満足です。後味に残るフレッシュなバジルの香りも楽しめました。また、サラダに乗っていた生ハムも良いものを使っているようで個人的にもとても好みでした。

酒はまずビール、モレッティ。白 ナターレ・ヴェルガ オーガニック グリッロ、次に赤、ルーナ・アルジェンタ ネグロアマーロ プリミティーヴォ アパッシートをいただきました。それぞれシチリア、プーリアのワインです。酒はイタリアのもので統一しているのかもですね。

このSavoyはもともと中目黒に1995年オープンした、日本におけるナポリピッツァ最初期の店なのだそうです。当時からピッツァはマルゲリータとマリナーラのみ、とメニューを絞った形の営業だったようで、数店展開している支店も多くはそれを踏襲し、絞ったメニューを提供しています。ピッツァ以外のメニューは様々ですが、サラダ、前菜、ジェラートなどで内容も概ね他の店に近いラインナップでした。

余談ですが、1995年の同時期(Savoyの少し前)に、現在は全国でチェーン展開しているサルヴァトーレ・クオモの1号店も同じ中目黒にオープンしていたのだそうです。また、上目黒にある聖林館はこのSavoyのオーナーシェフの店であるとか…調べていると目黒という街が日本におけるナポリピッツァの発信地だったのだなということがわかりました。そんなSavoyが浅草にやってきたなんて、後からすごいことなのかなと考えています。

雷門から仲見世通りに向かって右側の仲見世のサイドストリート、酒の大枡 雷門店の隣に先月オープンしたばかりです。ちなみにピッツェリアでありながらメニューにこの大舛監修の日本酒、観音裏 純米を置いています。

お店のアカウントはこちら
https://www.instagram.com/savoy.kaminarimon

元記事:https://www.instagram.com/p/CxDHbDvyDs9/